地域住民の方々や学生たちと
一緒に作業したり、交流したりできる場所。
ここでは障がいのある利用者をスタッフと呼んでいます。
スタッフは地域と直接つながりながら、日々成長しています。
ワークショップたちばなでは、焼き菓子や雑貨などをつくり、施設内で販売しています。最近ではミシンでの作業にも取り組み、本やシューズを入れる布バッグといった入学グッズをつくるようになりました。生地を切ったり、ミシンをかけたり、それぞれができることを分担します。ここには、周辺のお客さまや学生さんが見学に訪れることもしばしば。スタッフは地域の方々と触れ合うことで社会参加への意識が高くなり、モノづくりへのモチベーションにもつながります。できることをこなしながら、時には新しいものを取り入れて、次へと広がる可能性にチャレンジしていきます。
みんなで、それぞれ分担しながらつくっています。
自分らしさは、作業の中から
分かることもあります。
おすすめはスティックチーズケーキ。つくる工程の中には、ナイフでカットしたりオーブンで焼いたりする作業があります。今までは危ないからとそれを支援員が行っていましたが、今年から生産効率を上げるためスタッフにも担当してもらうことに。練習すればすぐに上手になって、職員よりも丁寧にカットしてくれます。これまで知らなかったスタッフの新しい一面を見ることができました。ひとつひとつできることを増やし、美味しいお菓子を今よりもっとたくさん届けていけたらと思っています。
いろんな人と出会う機会が増えることで
生まれる感性があります。
社会と接する喜びをモノづくりを通して感じています。
[共に働く職員の想い]
選べる未来があること。
まだつくれていないステージがたくさんあるから。
幅広く地域の方々に体験してもらい、
驚きや喜びを一緒に感じてもらいたいです。
地域とつながる窓口として機能していくために、いつでも「手作りのワークショップ」を実施できるようにしています。ただ見学するだけでなく、障がいのあるスタッフとふれあいながら、雑貨製造などを体験してもらいます。
工賃向上にも意欲的に取り組んでいて、焼き菓子や雑貨を作るだけでなく、売り上げを伸ばす工夫、地域に根付かせる工夫、より広域のお客様方へ情報を発信していく工夫を、自分たちで考えています。新商品の開発や手作りのPOPで彩りを添え、姉妹店での販売やカタログ販売で売上が上がるように、スタッフと職員とでアイデアを出し合って進めています。
日々の活動中にスタッフがアイデアを出した雑貨が商品化することも。もちろんそこに至るまでにはいろんな苦悩があります。どんなに工夫を凝らしても上手く形にならず、商品にならなかった物も沢山ありました。その中で生まれた雑貨商品を、今度は「ワークショップ」という形に変換し、幅広く地域の方にも体験してもらいたいと思っています。
一方で、精神的に不安定になりやすい方も増えてきましたので、無理せず穏やかに過ごせる環境づくりに取り組んでいます。事業所に通所できなくなると家庭訪問したり、散歩やドライブに誘ったり、アウトリーチも重要だと思っています。スタッフ全員が就労活動を中心に、音楽活動やアートを融合した文化・共創活動などをそれぞれのペースで活動出来る場所となることを目指しています。