表現の可能性は無限大。
ひとりひとりの生み出すものから、
新しい未来がはじまります。
すくらむアート工房こころの色では、ファッション活動や音楽活動を行いながら、雑貨や食品などの仕入れ販売をしています。陶芸活動も実施し、オリジナル作品の制作にも取り組んでおります。障がいのあるスタッフのコミュニケーションツールとして、自分たちの人生をどう描いていくか。その思いを大切に、共に奏で、唄い、ふれ合って、表現の力を発揮できる環境をつくっています。
最初は1本のドラムスティックから。
ひとりの障がいのあるスタッフの話です。ある日、お昼休みにドラムをたたいて遊んでいました。1本のドラムスティックで何気なくリズムを刻んでいたところ、周りの職員がリズムの良さに着目。そのスタッフはまったく音楽の知識はありません。でも、たたくこと、リズムを刻むことで楽しそうに自分を表現している姿を見て、もっとドラムを練習してみたら? と勧めてみたのです。それから自主的に練習を重ね、今ではいくつもの楽器を自由に演奏できるようになりました。
ここで生み出すものが人の目にふれ、誰かの耳に届き、心で感じてもらうこと。周りを笑顔にしたり、誰かが評価されたりする喜びをみんなで感じたい。表現の共有は気持ちの共有でもあります。
無意識の中にあるものをカタチにして表現していくと、本人たちも気づいていないことを発見できます。みんなのまっすぐな感情と豊かな表情に、周りも思わず笑顔。そこには自然と伝わってくる思いがあります。
表現はそれぞれの人生を演出しています。
[共に働く職員の想い] ここで感じ、表現することが、
人生の大切なところにつながっています。
障がいのあるスタッフが
キラキラと輝きながら
表現する姿を発信していく法人全体の“顔”でありたい。
ガムランなど多彩な楽器を使った音楽活動、スタイルに拘らず各々に添ったテーマで描いていくアート活動、それら音楽やアートに加え、演出やアクティブな動きを盛り込んだ表現活動です。内部だけで行うのではなくもっと外へ、多くの皆さまへ届けていきたいと思っています。より多くの人々へ発信する場を設けることで、法人全体の“顔”になれると思っています。障がいのあるスタッフのみんながキラキラと輝きながら臨むことが出来るような“場”を作り出していくことが私たちの役割だと思って、日々葛藤しながらも取り組んでいます。スタッフが輝きながら表現する姿を見てもらい、支援する私たちが高い意識と誇りを持って取り組んでいることも同時に伝えることで、福祉業界で働くということへの関心に繋がっていただけたなら、さらに嬉しいですね。